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22 手に負えない質問...

「活動続けてるのって、やっぱりお金が目的なんですか?」という質問は、それに答えるにはあらゆる弁明を列挙するしかなく、それがますます質問者の嘲笑を買うという、話術的にはとても興味深くやっかいなものだ。

もし僕が証券会社のディーラーだったり、ギャンブルで生計を建ててる人間だったら、当然これは否定できないだろう。だが僕のような人間がこれに答えて自分の立場を説明するに際し、ある種の罪悪感を感じさせられてしまうのは、ちょっと不公平だ。この場合は、道徳的な意味での僕の誠実さが問われているのだ。

すべてが上手く行っている時には、多額の金が取り引きされるのは勿論だ。だがそれだけに人気が落ちた時(しょっちゅうある事だ)は収入に対する出費の割合がとんでもない事になり、あっと言う間にどんどん金が消えていく。

確かに多額のギャラを貰えた日はいい気分だが、仕事の内容を報酬の額によって決めることはないし、長いキャリアを振り返ってみると、金銭的にすごく美味しい仕事を断ったことも多くあった。これに関して一人称で書いているのは、収入と支出について誰もが違う考えを持っているからだが、ディープ・パープルがこの件に関して昔から堅実な態度をとり続けていることは事実だ。

僕自身は通貨としてのお金の価値は理解しているつもりだが、物資もしくは財産としての価値に関してはチンプンカンプンだ。僕のお金の使途は以下の通り。

72.5%はエージェントやマネージャーの手数料(32.5%)と税金(40%)に。

27%は会計士および弁護士への謝礼、家のローン、車2台および家のメンテナンス、家族の生活費などに。

残る0.5%は僕自身の酒代その他「ワイルド」なライフスタイルに費やされる。


© Ian Gillan 1997

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