Questions - you got 'em; answers - we got 'em

第67回: 嬉しい驚き、ウォームアップ、逆説的なヴァン、
ポー流に走るクマ、オスロの放送局トラック健忘症

From: Bradford DeMoranville

イアンに質問です。たくさん質問が寄せられると思うので、もし答えてもらえたらビックリするだろうけど嬉しいです。

先程 "Bananas" を聴いて、その後今度は "Toolbox" を聴いているのですが、スティーヴ・モリスの作曲のスタイルは現在のパープルのサウンドにピッタリだと思わずにいられません。マイク・ブラッドフォードとの共作で「外部の人は参加させない」というルール(?)は破られた訳ですし、モリスをゲストとして呼び何曲か一緒に書くという案についてはどう思われますか。 もちろん他のメンバーが反対するかもしれないし、バンドの代表としてのご意見はここでは述べられないことは理解できますが、あなた自身がこのアイディアを考慮する余地のあるものと思われるかどうか聞かせていただければと思っています。

分かりやすくハッキリと言わせていただくと、この組み合わせはかなりスゴイ作品を生み出すことになる可能性大だと思います。

Brad in Florida

ハロー、ブラッド

親切な質問をどうもありがとう。マイケル・ブラッドフォードは "Bananas" の作曲およびレコーディング作業の間パープルの名誉メンバーでありファミリーの一部だったので、"House of Pain" も "Walk On" も不文律を犯したことにはならない。

スティーヴ・モリスに限らず外部の誰かがゲストとしてパープルのアルバムの作曲に関わるのには賛成できない。スティーヴは多才な奴だし、彼がどうのこうのというのではなく、僕達にとってはバンドの雰囲気が一番大切だからだ。才能のある人に仕事をやらせればいいという類いの問題ではなく、大切なのは音楽をどうやって特別なものに仕上げるかだということが直感的に分かっているんだと思う。だからいつも自分達だけで取り組んでいるんだ。

Cheers, ig

From: Rodrigo Eymael aka Rod-Autobahn USA

ハイ、イアン

まず最初に長年に渉っての大きなインスピレーションに対し、お礼を述べさせて下さい。

ジーザス・クライスト・スーパースターのサウンドトラックの曲のトリビュートイベントで、僕はジーザスの役を務めることになっています。1970年のあなたのバージョンを見本に、ロックスタイルで歌おうと思っています。("Gethsemane" の録音されたバージョンの内、あなたの以外は問題外だというのが僕の意見です。)

という訳で、ステージで叫ぶ前のウォームアップについて、なにか助言をいただけますか? 僕自身の方法を開発中ですが、巨匠から一言いただければ嬉しい限りです。

敬愛を込めて、
Rodrigo Eymael

ハロー、ロドリゴ

お便りありがとう。公演うまくいくように祈っているよ。残念ながら僕はいわゆるウォームアップというのをやったことがなく、いつもそのまま走り出すだけだ。

ただ公演の前には自分の意識そして精神を完全に集中させる。正午ごろにまず心が落ち着かなくなってくる(『公演の予感』と呼ぶようにしている)。そこでまずちゃんとした食事をする。

そして4時から6時ぐらいの間に昼寝をするようにする。

会場には開演90分前に到着していたい。自分の楽屋に直行し、1時間ほどメディテーションをすると、開演20分前に呼ばれる頃には、すっかり集中できている。

まあその人それぞれの方法があるんだろう。

Cheers, ig

From: George Vedel

ディアー・イアン・ギラン

その昔スティーヴ・マリオットとピーター・フランプトン率いるハンブル・パイとの契約を交わした人物が、契約を決めた理由として「すごくかっこいい連中だったからだ」と述べているのを聞いたことがあります。

その後ジョン・ロードが、グレン・ヒューズとデイヴィッド・カヴァーデイルを雇った理由は「すごくかっこいいから」だと言ったという逸話も聞きました。

そしてその更に後、音楽業界のお偉いさん数万人が同じことを言うのを聞きました。音楽の純粋に音楽的な部分に興味のある僕達のような人間にとって果たして栄光の日は来るのか、また音楽的に優れた人を純粋にそれだけで評価できるということ自体が評価される日は来るのか、あなたの立場から見てのご意見を聞かせて下さい。

George Vedel

ハロー、ジョージ

君は文脈から外れた引用をしたんじゃないかという気がする。例えばそのミュージシャン達が最高のレベルの演奏ができないのであれば、最初から選択に含まれていなかったと思う。

あらゆる音楽のジャンルの中でもポップスの分野では君の言うようなことが当てはまると思う。履歴書の写真が新しいユニットを造り上げ売り出そうとするスタッフが思い浮かべているイメージにピッタリ来ない限り、扉は閉ざされたままという世界だ。

だがちょっと変わったキャラクターも受け入れられる我々の分野では必ずしもそうじゃないと思う。確かに君が例に挙げた人達は一般的な意味でルックスがいいけれど、その才能もしくは奇抜さの力だけで成功した数多くの人達はどうなる? ルックスだけが問題だったとしたら、バディ・ホリーを始め、一番最近の例では The Darkness のあの変な見かけのメンバーまで、絶対プロデューサーがウンと言わなかっただろうという例は山のように思い付く。

潔癖主義のロックファンがたくさんいることは知っているし、その道議には共感を覚えるところが多いが、その一方で音楽を多くの人に聴いてもらうには演奏する人間のキャラクターがとても重要な要素になるということも認めなくてはいけない。

逆説的な例としてヴァン・モリソンがいるが、彼は彼でちゃんとファンを獲得している。

という訳で質問の答えは、君が言うところの『純粋に音楽的な要素』は、演奏者のキャラクターと切っても切れない関係にあるということだ。

Cheers, ig

From: Langberth

ハイ、イアン

とてもアクティヴなホームページを運営してくれて、どうもありがとう!

数年前になりますが、House of Blue Light ツアーの際フェニックスでパープルを観た際に、アンコールで "Running Bear" (ジョニー・プレストンの曲でしたっけ?)が演奏されました。この曲が収録されたパープルのライブ音源は存在するかどうかご存知ですか? また誰のアイディアで、何故この曲を演奏することを思い付いたのか等、情報をいただければとても嬉しいです。

あの晩の公演はとても良かったのですが、多分観客のほとんど(少なくとも僕の年代のファン)はこの曲を知らないだろうなあと思いながら聴いていました。僕は70年代ロックで育った世代で、たまたまこの曲を知っていたのはロックに染まる以前に両親の8トラックで50年代のヒット曲を色々聴いていたからです。その中でもお気に入りの曲で、それをパープルが演ってくれたのは僕のロックの思い出の中でも特に印象に残る一場面でした。

langberth

ハロー、ラングバース、

お便りどうもありがとう。そう、あれはジョニー・プレストンの50年代終わりか60年代始めの曲だ。当時デヴォンのマザカムで毎日畑仕事の後、仲間のバリー・ヒギンズと一緒にこの曲を歌いながら田舎道を歩いてマージ叔母さんとフレッド叔父さんの家に帰っていったものだった。バリーの歌い方は感情がこもり過ぎのきらいがあり、田園の風景に似合うハーモニーとでも呼ぼうか。それでも歌唱にかける熱情の点では言うことなしのパートナーだった。

何年経っても記憶から消えない曲の1つで、今でも「大空のように果てしない恋をした走るクマと小さな白鳩」のイメージが頭に残っている。まるでポーのメエルストルムの渦のように、渦巻く水の中でお互いを求めて泳ぎ寄り、一緒に吸い込まれていく悲劇の恋人達。

この曲は他にはメルボルンのラジオで一度演奏した。ロジャー・グローヴァーとブルース・ペイン(僕達のマネージャーで、この時代のアメリカのポップミュージックの大ファン)と僕の3人で "Running Bear" を伴奏なしで歌い、番組のホストはとても喜んでくれたし、聴衆も笑ってくれたようだ。どこかにその番組のテープがあるはずなので、いつか見つけたら当サイトで公表しよう。

Cheers, ig

From: Harald Nilsen

ハロー、IG

僕はノルウェー在住の19歳のファンです。昨年11月の素晴らしいオスロ公演(ついに当地でも "Black Night" を聴けました!)をどうもありがとうと述べさせて下さい。パープルを観るのは3度めでしたが、毎回良くなっています(最初が悪かったという訳ではありません)。ちょっと前にメールしたのですが、うまくいかなかったようなのでまたお便りしています。

  1. 98年以降、あなたの声にはいったい何が起こったのですか? 聴く度に良くなってきていて驚くんですが、 どういうメンテナンスをしているのか、また(正直に言わせていただくと)ちょっと落ちていた時期(ゴメンナサイ!) からどうやってまたトレーニングし直したのでしょうか
  2. どうして "Demon's Eye" や70年代のアルバムのアウトテイクのナンバーは無視されたんですか? きっと観客も是非聴きたいという名曲がいくつもあると思うのですが。
  3. ポスト・パープルのバンド(レインボー、ホワイトスネイク、ブラックモアズ・ナイト等)についてはどう思われますか? その中でお気に入りのバンドは?
  4. お気に入りのビールおよびウィスキーは?(ちなみに僕はかなりうるさいビール派です。)
  5. コンガはどうしちゃったんですか?
  6. ロジャー、スティーヴそしてあなたの3人がモニターを前方より後方に置く方を好む理由は?
  7. オスロ公演はノルウェーのラジオ局で放送するために録音されたのですか? それとも会場前のトラックは単にインタビュー用だったのでしょうか? (後者だったら何ともったいないことを...と思いますが。)

以上、どうでもいいような質問かもしれませんが、時間があれば答えて下さればとても嬉しいです。バンドのメンバーやスタッフも含め、ツアーが上手くいってることを祈ってます。どうぞよいクリスマスを、次回またノルウェーでお目にかかるのを楽しみにしています。(そうそう、これまでにノルウェーで行われたコンサートはどこも完全に満席だったことを忘れないで下さいね。たった6回しか来てくれてないんですよ。)

Harald Nilsen

ハロー、ハラルド

お便り、公演についてのコメント、そして質問どうもありがとう。どうでもいい質問なんかじゃないよ。いくつかは以前にも答えた項目なので、フロントページの検索エンジンを使って探してくれれば見つかると思う。[注] それはともかくとして...

その通り、声の調子が良くない時期が何度かありその度に心配したものだったが、全ては『自信』という名の、自分の内部のつかみどころのない悪魔のせいだったのだという結論に達した。自信喪失というのは誰もが経験することだと思うが、僕の場合、現在は幸いその時期じゃない。

"Demon's Eye" は別に無視してる訳じゃなく、いつだったかはハッキリ覚えてないけれどスティーヴが加入してからも演奏したことがあるし、ただ現在の公演曲目に含まれてないというだけのことだ。実を言うとコペンハーゲンからコットブスへの宵越しのバス移動中にドンとこの曲について話しあっていたところなんだが。"Strange Kind of Woman" でのドンが出すサウンドが凄いから、この曲もその内また演ってみるかということになるかもしれない。また提案してみるよ。でも今回のツアーの主な焦点は "Bananas" であり、プログレッシブなハードロックというのがモットーだ。モットーなんてものを掲げる必要があればの話、それより先に大体いちいちそんな断わりを入れてからツアーしなきゃいけないのかって問題もある。僕はただ陽当たりのいい場所でゴロゴロしながら、あんたらが楽しく仕事してるのを観てるだけ...[ "Bananas" の歌詞からの引用 ]

ポスト・パープルのバンドに関しては、それぞれが自分の特性を出して演奏していて、そのキャラクターがとてもよく出ていていいと思う。どのバンドも聴いていてすごく楽しい。

家にいる時は London Price もしくは Otter Ale、友人の家ならばその人が今気に入っているシングル・モルト・ウィスキーを喜んで一緒に飲む。

コンガは自宅の倉庫に入っている。ライブにちょっと変化を付けたかったし、今は代わりにタンバリンを使っているけど、お陰でステージが以前よりスッキリした。

この質問は以前にも答えたので詳しくは述べないけれど、僕はダイレクトなサウンドを聞くよりも全体の音を聞く方が好きだからだ。スティーヴとロジャーは自分のアンプの前に立っていて他が聞こえ難い分、ちょっとだけ他のパートを足してくれれば充分といういことだ。それとは別にステージの前方がゴタゴタするのは邪魔になって嫌だ。やはりステージはスッキリしていないと。

えーっと、オスロでのラジオのトラックって、特に何も覚えてないんだけど...

Cheers, ig

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