Questions - you got 'em; answers - we got 'em

第73回: 悪口、セットリスト、変化する存在としての人生、若々しいクズ捨て場
トレーナーからのお便り、ボーカル体操?

From: Michael Melander

ディアー・ミスター・ギラン!(このメールが本当にあなたの手に届けば、ですが)

僕の名前はマイケル、"Mitzi Dupree" から引用すると「僕はバンドのシーーーーーーンガー」です。実はちょっとした問題があって、助けていただけないかと思ってメールしてます。いいバンド名がどうしても見つからないんです。パープルの曲をよく演るので、それじゃ僕がロックンロールを歌いたくなった元々の理由をくれたその人に聞いてみようと思った次第。もしあなたが新しいバンドを組むとしたら、どんな名前を選びますか?(で、それを拝借してもいいでしょうか?)

どうぞお元気で、あなたの、そしてパープルの音楽を世界のみんなにもっともっと聴かせて下さい。"Rapture" は最高です!

スウェーデン、イェヴレ
Michael Melander

ハロー、マイケル

ご覧の通り、君のメールはちゃんと僕のところに届いたよ。難しいのは行程の後半、このQ&Aページに載るまでだ。

さて、一見簡単そうな質問だけど、名前というものはその後ずっと使われるものだということをお忘れなく。短期間のインパクトが欲しいなら、僕がこれまでに聞いた名前の中で良いと思ったのは「アシッド・ドリンカーズ」と「チョコレート・ブレインズ・イン・ヘル」。その線で考えてみれば、陳腐で控えめな名前が思い付くと思うよ。「ヒア・トゥデイ・ゴーン・トゥデイ」とかね。『アメリカン・トップ・アイドル』とか『Xファクター』みたいなスター誕生番組に出演するにはピッタリだ。

パープルの曲のタイトルを使うという手もある。Mitzi Dupree なんてピッタリじゃないか?

しかし君たちがこの先世界的大スターになるとしたら、そのステータスに合ったもっと貫禄のある名前の方がいいからやはりダメか。僕の仲間スティーヴ・モリスは以前やってたバンドの名前を、過敏なプロモーターのために The DB's に変える羽目になったことがある。最後にこれならどんなに有名になろうとも大丈夫という名前を提案しよう。Les couilles du chien だ。[注1]

これで解決。

Cheers, ig


From: Brendan Jacobson

ハイ

ずっとイアンのソロ時代のセットリストを探してるんですが、特に "Men of War" がライブで演奏されたことはあるのかどうかが気になります。 すごくロックしてる曲なので、ライブで聴けたら素晴らしかっただろうなと想像がつきます。

ウィスコンシン州ミルウォーキーの大ファン
Brendan

ハロー・ブレンダン

お便りありがとう。もちろんギラン・バンド時代にライブでも演ったけど、この場を借りて "Men of War" の新しいバージョンが "Gillan's Inn" に収録されていることもお知らせしたい。明日書かれたものだと言われてもおかしくない歌詞だし、今年か来年、ソロ公演をするならまたライブで演る可能性も充分ありだ。

Cheers, ig


From: Ken

イアン

まず最初に現在のパープルは最高だと言わせて下さい。"Bananas" も "Rapture" も、あなたのキャリアの中でも最高傑作の2枚だと僕は思います。

歳をとり(おそらく)賢くなることの利点と弱点は何なのか、あなたの意見を聞かせて下さい。僕自身40代になって以来、自分がこれまでの人生の中で失ったものと得たものは何なのかと考えることがよくあるのですが、肉体が衰え以前ほどの事ができない段階になるまで知恵が訪れないという事実は、人生の皮肉の一つだと思います。因果というものでしょうか?

あなたのホームページも音楽も、いつも大変楽しませていただいています。どうもありがとう

西オーストラリア、
ケン

ハロー・ケン

若い雄牛が歳とった雄牛に言う。「あそこに若い娘達がいるの見えるだろ? 走って行って、誰か1人驚かせてやろうぜ。」

歳とった雄牛はノロノロ歩きながら答える。「いいや、それよりゆっくり歩いて行って、全員を驚かせてやろうよ。」

つまり、僕がまだ若い頃に学んだことだが、おチンチンあるところに道は開けるものだ。[注2]

Cheers, ig


From: Iain Marjoram

ディアー・イアン

お元気でお過ごしでしょうか。第一に素晴らしいホームページ、第二に新作 "Rapture" も最高、第三に火曜日(1/17)のアストリアでの公演は本当に素晴らしかったです。ガールフレンドと一緒に観に行きましたが、これまでに観た中でも(そして多分これから観に行く機会のある中でも)最高のライブでした。パープルはすごいバンドです。本当に!

さて、まずつまらない質問ですが、アストリアは今年唯一のイギリス公演ですよね? 今年の後半か2007年にもっと予定されているんですか? でなければソロ公演の予定は?

それからもう一つ。若い頃パブからの帰りにゴミ捨て場の車の中で寝てたって、本当の話ですか?

これからもパープルの素晴らしい作品が聴けることを祈ってます。

Iain Marjoram

ハロ・イアン

お便りそして暖かい言葉をどうもありがとう。感謝しているよ。

今年はイギリスでの公演はあまり予定されていない。いつもはイギリスでツアーをしてから他の国を回るのだが、今回は逆になり、唯一のイギリス公演は6月3日ミルトン・キーンズでのモンスターズ・オブ・ロック・フェスティバルだ。その6週間後モントルー・ジャズ・フェスティバルに出演するのはなかなかの皮肉だが、パープルらしいといえばらしいかな。2007年にはちゃんとしたイギリスツアーを行うことになっている。

僕はディープ・パープルをまず優先するし、今年は例年より更に忙しいライブスケジュールが詰まっているが、もしソロの日程を入れる余裕があれば是非ともやりたいと思っている。

2つめの質問だが、しょっちゅう寝ていたよ。他の色んなゴミに混じって、選べるほどたくさんの車が放置されているホワイト・シティのゴミ捨て場が特にお気に入りだった。2〜3台ずつ積み重ねられていて、揺れる山によじ登って後部座席に忍び込むのはなかなかのチャレンジだった。地上の警備員に見つかるのを避けるには、上の方の車を使わないといけないから。まだ新車のような匂いの車の中で、高そうなレザーシートに横たわり、快適に眠った覚えもある。夜明けと共にみすぼらしく老いた犬の声に起こされ、一番の冒険はそれから始まる。頭ガンガンの状態で普通のベッドから起き上がるのさえ難しいのに、地獄の猟犬の群れが僕の喉仏を狙って追いかけてくると、驚くほどあっという間にエンドルフィンが効いてきて、近所の陸上競技場で作られたどんな記録をも破ることができたものだ。

ちなみに僕はホワイト・シティ・スタジアムで競技に出たことがある。イングランド南部学校対抗だったか、ロンドン学校対抗だったか忘れたが、棒高跳びで最下位。数年後、隣のゴミ捨て場で二日酔いに見舞われながら達成した記録にはとても及ばない成績だった。

Cheers, ig


From: John Coleman

ハイ・イアン

2005年3月、ハネムーンの真っ最中にクラン・モンタナでパープルを観て、今週火曜日にまたアストリアで観ました。どちらも素晴らしかったけど、唯一の大きな違いは、今回はあなたが随分痩せて引き締まった健康的な身体になっていたことです。フィットネスに励んだのか、それとも栄養に気を付けた結果でしょうか?

僕はパーソナル・トレーナーなので、とても興味があります。バンドのミニバスの運転手(スティーヴでしたっけ?)も健康のために何かするべきだと思いませんか?

あなたがアストリアの楽屋口でファンにもみくちゃになった場面、僕も傍観しました。中にはすごいバカなファンもいて、バンドが出てくるまでの長い間、周りのみんながウンザリしたのですが、あまり大勢の熱心すぎるファンに囲まれるのはやはり心配ですか?

セットリストは最高、すごくいい組み合わせで、観客も大喜びでした。これから2年間ツアーが続くようですが、頑張って下さい。火曜日パリのバックステージでお目にかかる機会があるよう祈ってます。

John Coleman

ハロー・ジョン

コメントおよび質問どうもありがとう。正直なところ、用意されたものは何でも食べる。あまりうるさいことを言っていると、国によっては何も食べるものがなくて飢えてしまうからね。不思議なことに多分この結果バランスのとれた食生活になっているようだ。僕がシェイプアップしたのには僕の愛犬、ボーダー・コリーのミーガンのお陰もある。毎日海岸沿いに2時間ほどの散歩に連れて行ってくれるんだ。かなり歩きにくい地面も通るから、エアロビクス効果も高い、いい運動になっている。だが何と言っても一番大きな要素は、健康な身体は健康な精神の素だという事実を思い出したことだろう。どちらの面でもちょっとものぐさになりがちだったからね。

「すごいバカなファン」だが、時にはちょっと恐いこともあるけれど、ボディガードを付けたくはない。自分でちゃんと注意を払えばいいだけのことだ。

Cheers, ig


From: Ben

ディアー・イアン

初めましてイアン。僕は18歳です。あなたは私の最も好きなシンガーです。全盛期のシャウトなんか最高です。ギランでの爆発するようなシャウトも最高です。僕もバンドでボーカルをやっています。ハイウェイスターを学園祭で歌いました。あなたを真似てシャウトしまくり好評でした。改めてあなたの凄さがわかりました。質問です。若いときには、その声をキープするために何かトレーニングでもしていたのですか?

Ben

ハロー、ベン

お便りそして興味深いお言葉をどうもありがとう。僕は声のトレーニングもケアも何もしてなかった。とにかくいつも歌ってばかりいたのが、声をキープする助けになったんだろう。危ない状態になったこともたまにある。80年代初めに何度も扁桃炎にかかり、活動が危ぶまれたのが一番恐かった。

ただ子供の頃屋外で自然の動物や鳥の真似をして(時々おまじない代わりに月に向かって遠ぼえもして)育ったものの、その後は教会の合唱隊でボーイ・ソプラノを歌い始めたから、その時代に自然に歌うということを身体で覚えたようだ。お陰でラッキーなことに今でも調子はいいよ。

Cheers, ig

訳者注:
[1] DB's は Dog's Bollocks(犬の金玉)の略、英語のスラングで「本物」を意味する。Les couilles du chien はそれをフランス語に直訳したもの。
[2] 「意志あるところ、道は開ける」という慣用句の意志(will)をおチンチン(willy)に替えた言葉遊び。

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