Questions - you got 'em; answers - we got 'em

第74回: 大西洋を渡るポテトの謎、海賊お〜い、ヴァイナル・ロック、
ギランヘアカット、Q&A大比較


From Michael Thomas Roe

ヘイ、イアン

「バナナズ」のタイトルトラックの歌詞を読むと「バナナズ」と「オーナーズ」が韻を踏むようになっており、この曲は正統なイギリス風発音で歌われるのだと思いきや、実はアメリカ風発音で歌われていて、この2語は韻が合っていません。これは意図してのことだったのでしょうか?

そこで他のイギリス人ボーカリストはどうかと考えてみると、ジャガー、スチュアート、プラント等、アメリカ風発音で歌う「大物」がいる一方で、イギリス風発音のままの人も。(初期のボウイやイアン・ハンターがまず思い浮かびます)この件に関してのご意見・コメントはありますか? ロックにはアメリカン・アクセントの方が合うのでしょうか?


ハロー、マイケル・トーマス・ロー

「バナナズ」の歌詞をここでまた紹介するいい機会を作ってくれてありがとう。

あれは単に悪戯心からだったのだが、確かに興味深い点を突いてくれた。

アメリカと同じように、我が国でも地方によってアクセントがかなり違うのだが、海外旅行をしたことのないアメリカ人はイギリスの人間は全員「クイーンズ・イングリッシュ」もしくは「ちゃんとした英語」を話すのだと思いがちで、その誤解が英語を語る上での論争の元になることが多い。

例えばニューカッスルとコーンウォールでは全然違うアクセントだし、リバプールとマンチェスターというほとんど隣接した2都市の間でもかなり違う。

ルイジアナからマサチューセッツに行くのと同じぐらいの差があると言えば、想像が付くだろうか。

「キャット」に含まれる短い「ア」は英語の母音の中でも非常に一般的なものだが、それですらイギリス各地でアクセントが全然違い、例えば「ダンス」という単語は北部および西部では「ダンツ」と、南部では「ダーンツ」と発音される。

だがポピュラーミュージックの主なルーツはアメリカだから、初期のイギリスのミュージシャンが当地のブルースやポップミュージックの発音を真似したのも不思議ではない。僕自身はこのような発音を「準アメリカ風アクセント」と呼んでいる。

追記だが、『君はポテイトーと言い、僕はポタートーと言う』という古い歌詞はまったくの間違いで、これはどこでもみんな同じ発音でポテイトーだ。

Cheers, ig


Bananas

(Airey, Gillan, Glover, Morse, Paice)

I've got nothing to say today
I used my words up yesterday

I'm just lying here in the sun
Watching you guys having fun

Seven days and seven nights
Working till you get it right

Don't help me I'll help myself
I'll pull some crackers off the shelf

She had her hair done yesterday
Now she's coming out to play

First you pull and then you push
Two in the hand and one in the bush

Oh, my love is
So excited
When I say we've
Been invited
Now we're going
To the palace
Dressing up for
Tea with Alice

Some will rise and some will fall
Some will come to nothing at all

The strangest people have the power
To lead me to my darkest hour

How can you be sure it's me
When it's payment on delivery

Oh, my love is
So excited
When I say we've
Been invited
Now we're going
To the palace
Dressing up for
Tea with Alice
Now my love is
Richer than rich
'Cause I studied
Mathematics
Graduated
Without honours
Everyone has
Gone Bananas


From Chris Fairhurst

ハイ

iTunesで(他の国はどうだか知りませんが、少なくともイギリスの iTunes ショップでは)海賊盤が2枚販売されているのを関係者に知らせて下さい。

1つはブートレッグのようなひどい音質のギランのライブアルバムで、どうやらこれはエンジェル・エアーからの半公式リリース(失礼、すぐ石鹸で口をゆすいできます)のようでもありますが、もう1枚は "Soul Masters: Hush" というマーク1時代のコンピレーション(どこから集めてきたものやら)、これは絶対に海賊盤だと思います。もちろんイアンは参加してない時代の曲を集めたものですが、著作権乱用については気になるだろうし、マネージメントが何とか対処してくれることを祈ります。

とりあえず誰かに報告したくてのご一報でした。

Cheers, Chris


ハロー、クリス

お知らせどうもありがとう。僕にとっても気になることだが、残念ながらこうしたものをストップすることは不可能だ。まあ寄生虫が大勢たかってくるってことは、俺たちもまあまあなんだなあと考えるしかないし、それが健康のためにも一番いい姿勢だと思っている。

それはともかく、この件は法律方面の専門スタッフに回して、彼らの意見も伺っているところだ。

ブートレッグおよび海賊盤についての僕の倫理的見解はすでに何度も述べたので、ここでは重ねて書かないが、ただ8〜9月の僕のソロツアーでは、写真撮影(フラッシュ使用・不使用を問わず)、録音およびビデオ撮影、すべて勝手にやってくれていい。僕としては、その権利はチケット代に含まれていると思っている。

泥棒たち(「海賊」というロマンチックな名称は間違っている、他人の物を盗む奴は単なる「泥棒」だ)に関しては、いつの世にもはびこるものだと諦めるしかない。こういった連中の行為を援助するのは本当のファンではまったくない。またエンジェル・エアーのような「半公式」(失礼、ちょっと...いや、書くのも面倒くさいからいいや!)なリリースだが、あれは僕自身が発表の承諾を下していない「規格に満たない」と呼ばれる音源だ。これ以上ファンの誰ひとりとして、あんな物に1円でも無駄な金を使わないことを祈る。それより近日中に当サイトにおいて、本当に公式の素晴らしいマテリアルの再リリースを発表するので、そちらを楽しみにしておいて欲しい。

Cheers, ig


From "Rad"

ハイ、イアン

アーティストが自分の過去の作品をじっくり聞き直すなんてことはあまりしないってのは分かってるんですが、それでも最近のメタルバンドと比較できる自分の過去の作品を選ばなきゃいけないとしたら...?

PS. ディープ・パープルの「イン・ロック」は僕がこれまでに聴いたアルバムの中でも最高のプロデュースだと思います。当時よりも録音技術が進化した今でも、これだけのサウンドを聞かせてくれるアルバムにはまだ出会っていません。こんな素晴らしいサウンドを生み出した秘密は何だったんでしょうか?

Rad Mangum

ハイ、ラッド

いいところを突いてくれた。僕の友人でヴァイナルはCDより絶対いい音だと言い張る奴がいる。「スティーヴ、何でだろうね?」「そりゃヴァイナルだからに決まってるじゃないか!」と、これで議論はお終いだという自信に満ちた答えが返ってくるが、「そうかな、必ずしもそうじゃないような気がするんだが」と大胆に言い返した僕...

ヴァイナルが唯一の音楽メディアであった当時、ミュージシャンはまずリハーサルを重ねてからスタジオ入りし、機材をセットアップし、エンジニアがケーブルを接続してくれるのを待ち、まず通しで演奏しながらそれぞれのパートのサウンドをセッティングし、それからバランスをチェックして、そこでやっとプロデューサーから「テイク・ワン!」という魔法の言葉が放たれたものだった。

「イン・ロック」のレコーディングもまったくその通り。ただその際に、マーティン・バーチのような一部の冒険的エンジニアは(背景音はすべてバッフルをかけてまったく聞こえなくなるように教育されてきた伝統主義派のエンジニアとは逆に)エキサイティングなライブ演奏のサウンドをそのまま生かそうと工夫を凝らした。バンドのいる部屋の音をそのまま直に録音したということではない。スタジオ中クッションだらけだったし、理想的スタジオ環境というのは口から漏れた言葉がどんな速度で床を直撃しても絶対跳ね返ってこないものだという理論は同じだ。ただしマーティンはクローズアップマイクの他に、部屋全体の音を拾うマイクをいくつか設置したんだ。

ちなみに "Rapture" がデジタルでコンピューターに直接録音されたにも関わらずヴァイナルのようなサウンドなのも同じ理由で、バンドの生演奏を1969年と同じようなマイク設置で録音したからだ。

最初の質問だが、時間をかけてじっくり考える必要があるので、これはまた別の機会にということで。

Cheers, ig


From David White

ディアー・イアン

お元気でお過ごしでしょうか。リラックスの機会があり、僕の質問に答えていただければ幸いです。以前からお聞きしようと思ってた件なのですが、ちなみに「南北極の氷山が溶けて海面が上がり、深刻な場合にはメキシコ湾流がなくなるかもしれない問題」や、第三諸国における貧困や政治的な問題、アメリカ合衆国の政治、そしてワールドカップでのイングランドの成績はいかに? といった重要な問題とはまったく比べ物にならない質問です。

パープルのサイトでフォトギャラリーを閲覧してたのですが、特に2005年ブルガリアのワルナ公演での写真が気になり、もっと具体的に言うと...ワルナと2005年9月3日のデュッセルドフル公演の間にいったい何が起こったんですか????

ああ、なぜ、一体なぜ髪を切ったんですか?

"Gillan's Inn" は最高! "Hang Me Out To Dry" と "Sugar Plum" が特に素晴らしいです! パープルのツアー頑張って下さい。イギリスでのライブを楽しみにしてます!

David


ハロー、デイヴィッド

言葉に凝ったお便りどうもありがとう。列挙してくれた様々な問題に比べて「ギランヘア」はそれほど世界を揺るがすようなトピックではなく、単にファロからアテネへの飛行機乗継ぎの問題、そして屋外会場のバックステージでのトイレの問題なんだと分かってくれる人がいてくれて嬉しいよ。

髪を切った具体的な理由は覚えてないが、一度切り始めたら、ある程度の長さまで切り続けるしかなかった。このちょっとした行為は、ブルガリア人にインスピレーションを受けた訳でも、その後待ち受けているドイツ人のこと考えてのことでもなかったと言っていいだろうが、そう言われてみるとちょっとしていながらも、かなりの大混乱を巻き起こし得る行為だったよ!

髪を切る通常の理由は「ビールに入って邪魔だから」か「泳いでいる時に目に入って邪魔」なんだが、この時の理由は本当に思い出せない。

Cheers, ig


(編集者注: ここで編集者としての独裁的判断を下すべきだったんですが...)

IGからの追記:

デイヴィッド・ホワイトからの質問に対する回答を書きながら、Caramba 読者から送られてくる質問はどれも聡明なもので、それに比べてジャーナリストという肩書きを持つ連中からの質問はいかに下らないかという点に気付いた。連中の知りたがるのは僕がいつ引退するのかとか、過去のパープルのメンバー全員を集めたイベントはいつ行うのですかとか、そんなのばかりだ。その1人に言った僕のコメントは「その鉛筆すごく鋭く削ってますね、いやすごい。あなたのウィットもそれだけ鋭かったら、それこそもうビックリですね。」

これまでのQ&Aにちょっと目を通してみれば、当サイトの読者およびファンが、本当に重要な点や心から案じている点について、知性とアイロニーいっぱいの質問を寄せてくれていることが、そしてみんないかに現在の生きたディープ・パープルをちゃんと理解していると同時にこれまでの歴史についても、そして僕自身の活動についても、興味を持ってくれているのかが明らかだ。

当サイトのゲストブックを(サイトとは全く関係のない独断的および中傷的書き込みをする一部の連中のおかげで)閉鎖せざるをえなくなった時に約束したように、「難しい質問」(リッチー、"Child in Time" 等々)に対して答えるのを避けるつもりはない。僕に送られてくる質問は、ほんの一部を除いてどれも非挑発的かつ公平な文章でありながら、僕にとっては回答するのがチャレンジという深い内容のものが多い。

僕が毎日のように受けているインタビューの一部を紹介しよう。その多くは電話もしくは面と向かってなのだが、この場合は最近増えつつある、 「井の中の蛙株式会社」からのメールインタビューだった。

いつものQ&Aとは違う形式(編集者が嫌がるのは承知の上!)なので、僕の回答は太字 で掲載する。

最近「ディープ・パープルの伝説的ボーカリスト」イアン・ギランの最新作 "Gillan's Inn" のレビューを書いたところ、その本人にインタビューする機会がもたらされた。僕には珍しく褒めた評だったので、もしかしたら彼の方も僕に好意的に接してくれるかなと思い、すぐに「是非とも!」と返事をした。僕の質問とそれに対する回答は以下の通り。

イアン・ギラン様、

1)「ディープ・パープルの伝説的ボーカリスト」と呼ばれるのにうんざりすることはありますか? (かく言う僕もこの形容詞を使ったことのある犯人の1人ですが、読者が分かりやすいようにと思ってのことです。)ソロアルバムを発表してもこう呼ばれることにフラストレーションを感じますか?

いや、もっと酷い形容詞で呼ばれたこともあるからね。

これまでの人生の中で他にも色々やってきたけど、確かにディープ・パープルこそ僕にとっても満足のいく結果をもたらしてくれたバンドだし、一番長く続いているのもそうだ。

「貴方のこれまでの人生はパープルの陰で過ごしてきた惨めなものだったのでは?」という質問をされたことがあり、それこそ大ショックだった。僕自身としては「パープルの日向で日光浴」してるつもりで、日陰に潜んでいる意識は全然なかったから。

「伝説の」云々に関しては、先日アーサー王とチャットしたところ「心配せずに、そのまま活動続ければいいよ!」とのアドバイスをくれた。

2)これはファンに安心してもらうための質問で、これ以降はパープルについては聞かないと約束します。もう何度も聞かれてうんざりだろうとは思うのですが...またパープルからの脱退を考えているのですか?

答えはノー。もし君が僕達の楽屋、ツアーバスもしくはホテルのバーをこっそり覗き見したとしたら、この質問をする必要はなかっただろう。ソロアルバムを発表し、ライブもいくつか演るというだけのことだ。

現在のところ、完成したもの・未完成のものを含めて20〜30曲書きためていて、どこでどう使おうかと考慮中。パープルの次のアルバムに収録するなんてことはしないから(そういう仕事の仕方はしないバンドなんだ)、じゃあどうすればいいんだろう? 日程が空くのを待って、口直しに普段とはちょっと違ったことをして楽しめばばいいんじゃないか! みんなやってることだよ、「つまみ食い」って言うんだよ!!!

3)「自己のキャリアを振り返る」という内容のアルバムにした理由は? 何となくこれで最後という感じがするコンセプトですが、それともこれは新しい章の始まりなのでしょうか?

40年間汗だくになって活動してきた40年間を祝す、アニバーサリー・アルバムってのがコンセプトだったんだけどね。「これで最後」って、聞く相手を間違ってるよ。すべての旅はその後に続く旅の始めとともに終わるし、どんな事柄も見る人によって全然違う見方をするのは避けられない。

4)今後の予定は? このアルバムのツアーも計画されているのですか? それともゲストミュージシャンが多いため、実現はほとんど不可能な企画でしょうか?

実現不可能な企画...以前にもどっかで聞いた言葉だけど、どこでだっけ? 日程の余裕さえあれば公演を入れるつもりだよ。

5)"Gillan's Inn" のレビューで僕は「プロとはこういうものだというのを知るためにも、高レベルのプロダクションを体験してみるためにも、とにかくみんな一度は聴いてみて欲しいアルバムだ」と書きました。アーティストの中には自分の作品に100%満足することは絶対ないという人もいますが、あなた自身はこの作品にどれだけ満足していますか?

どの面からみてもいい出来上がりのアルバムだ。ニック・ブラゴーナが舵をとったらいつもそう。

6)"Gillan's Inn" に収録された曲は、それぞれのオリジナルバージョンとどう違い、またそれはどうしてでしょうか。「そりゃ新しいバージョンの方がいい!」という答えが返ってくるのではと思いますが、どこがどういいのでしょうか? ファンの中には「特に問題がなければそのままでいいじゃん」という人もいるはずですが。

君の方が僕よりずっと詳しいみたいだが、オリジナルに挑戦したり、もっといいバージョンを録音するつもりはなかった。どれも僕のキャリアの中での重要な足掛かりとなった曲であり、パーティーの演奏曲目に適していると思って選んだものばかりで、そういう意味でも敬意をもって対応したつもりだ。演奏の自由という点を除いて、意図して変えたのは "Loving on Borrowed Time" だけで、この曲はひそやかな声のイントロとアウトロを省き、超不人気の「フィル・コリンズ風」ドラムソロも儀式的に抹殺した。

7)"Gillan's Inn" を聴いていると、とても楽しみながらレコーディングされたアルバムだという気がしますが、実際にはリスナーが感じるほど楽しい作業でしたか? それとも「ああ、かったるい」と思った場面もありましたか?

ネガティブな場面はまったくなかった。歌詞も曲のアレンジも考えなくていいから、これまでにやった中でも一番リラックスできるプロジェクトだった。

8)さあ、ロックスターとしてのステータスを自慢するチャンスです! 有名ミュージシャンの名にふさわしい行為や要求をしたことは? 例えばバックステージで超豪華なケータリングとか、低賃金の奴隷とか、華やかな取り巻きとか、どうでしょうか?

一時「古くて汚いロールスロイス」を乗り回していたことはある。それから...ちょっと聞いてくれ。ある日、横柄なジャーナリストが僕の楽屋にやってくるやいなや、ケータリングの品々をチェックし始めた。テーブルに並ぶ食べ物や飲み物を、言葉もないといった様子で指差しながら「たった1人のために、こんなにたくさん?!」と罵るように言う。そこで僕はそいつに冷ややかな一瞥を投げながら、(1)ケータリングの費用はすべて自分達で払っているという事実、(2)僕自身は公演の前は何も食べないということ、(3)ここに並んでいるのは彼のように楽屋にやってくる人への「ホスピタリティ(おもてなし)」のためにあるのだということ、そして最後に「この会話が始まるまではあんたにも何か食べ物・飲み物をおすすめしようと思っていたんだけど、もうたくさん。さっさと出てってくれ。インタビューはどうするかって? そんなものあんたのケツの穴にでも突っ込んでくれ。どうせカラカラに乾いてて、さぞ痛いことだろうよ!」と言って追い出した。

この時以来、僕の楽屋ではジャーナリストおよびビジネスのお偉いさんには一滴の飲み物も、一口の食べ物も差し上げないことにしている。どんな物欲しそうな目で僕の缶ビール2本とドライ・アプリコットを見続けようが、僕の意志を弱めることは不可能だ。音楽業界のバカ共が咽の乾きや飢えから死のうが、僕の知ったことじゃない。

9)僕自身いろんなバンドの公演や、参加自由で誰でも演奏できるクラブイベントを観に遠くまで出かけることが多いのですが、煙草の煙り以外はガラガラなパブで演奏をする駆け出しのミュージシャンへのアドバイスは? どうやったら辛抱強く活動を続けられるのでしょうか?

説明するのは難しい。音楽は人生のいい共にもなるのだが、そこまで辿り着くには時間がかかることもある。

お忙しいところ、質問に答えて下さってありがとうございます。アルバムの成功とこれからのご活躍を祈ります。

Cheers, ig


(編集者注: さあ、クラスのみなさん! これを今から配る例と比較してみましょう。スペースが足りなくなったらテスト用紙の裏に続きを書くように。時間は40分あります。緊急の場合はこれから配るプリントをトイレットペーパーとして使ってもよろしい。その場合更に落書きをしようが何しようが自由だが、テスト終了の際に試験官に提出しないように。ところで皆さん、これから配る例はいったい誰が書いたものなのか、分かりますか? 分からない? ほらもっとよく考えてみて!)


普通は「ベストオブ」アルバムを発表する場合が多いと思うのですが、何故わざわざ古い曲の新しいバージョンを録音してアルバムを作ったのでしょうか?

簡単に辿り着ける道が一番いいとは限らない。僕は時々ロックンロール・ハイウェイを下りて、景色のいい道をゆっくりドライブしたくなるタイプだ。このアルバムは色んなミュージシャンが集まって、オリジナル曲に敬意をもってトリビュートを録音するといった趣きで、オリジナルよりいい物を作ろうなんて大それたことを考えていた訳じゃない。オリジナル曲を集めたコンピレーションは、まったくとりとめのない物になっていただろうし、それだと自分で作曲し始める前の若き時代がまったく含まれなくなってしまう。とにかくすごく楽しくレコーディングできたアルバムだ。

昔のバージョンの方がいいからそっちを聴いていたいというリスナーに対してのコメントは?

そういう事をいう人も、そういう質問をする君も、ポイントが全然はずれてるとしか言えない。

これまでの膨大なレパートリーの中から、どうやって選曲したのでしょうか?

僕が選ぶ前に自然に決まったのが実情だ。トミー・アイオミが参加を承諾してくれた時点で、それじゃ是非ともペイシーとロジャーと一緒に "Trashed" を演ってもらわなくてはと思い立ったし、サッチが参加してくれるなら "Unchain Your Brain" を演らない訳にはいかなかったし、ヤニックなら絶対 "Bluesy Blue Sea" だった。ジョー・エリオットとは大昔にダブリンでサッカー試合の後にあるパブに長居し、そこの店主とその娘のために2人でエヴァリー・ブラザーズの曲を全曲歌った思い出があるから、ディランの "I'll Be Your Baby Tonight" のハーモニーを担当してもらったし、ジョン・ロードとジェフ・ヒーリーは "When a Blind Man Cries" にピッタリだったし...という具合に、簡単に決まった。

新アルバムには実にすごい面々が参加していますが、どうやってこれだけのゲストを集め、また誰がどの曲に参加するかはどうやって決めたのでしょうか?

上記を参照。あちこちに電話をかけ、メールを送ったところ、圧倒されそうなレスがすぐに返ってきた。こんなに大勢の旧き良き友とまた一緒に仕事できて、本当に嬉しかった。

参加して欲しかったのにダメだったミュージシャンはいますか?

ブライアン・メイは残念ながらクイーンのプロジェクトの最中で参加してもらえなかった。

あなたのバイオグラフィーを読むと、パヴァロッティがあなたのことを天才だと言ったのが引用されています。あなた自身の音楽とは全く違うジャンルだとはいえ、その領域ではトップの座に立つパフォーマーからこんなに賞賛されるのは、どんな気分ですか?

パヴァロッティが言ったのは正確には「彼をクレイジーと呼ぶ人もおり、天才と呼ぶ人もいる」だ。僕は前者でも全然オッケーだ。今後発売予定のドキュメンタリーを見てくれればそのコメントの全部を聞いてもらえるが、彼が言おうとしたのはそんな退屈なお世辞じゃなくて、チャリティのために何かをすることについてだったんだ。僕達も以前は有名プレイヤーを呼んでのサッカー試合をして、その収益を寄付してたりしてたし、何でもいいから やってみて、楽しみながら基金を集めるというアイディアについての話だ。

モンスターズ・オブ・ロックにヘッドライナーとして参加することになっていますが、その抱負は?

すごく楽しいものになるだろう!(雨が降らないことを祈る。)

現在のパープルは、どんなライブを観せてくれるのでしょうか?

いつもと同じように、最近の曲と歴史的な曲のミックスで、それをまとめるのはちょっとした騒乱。何しろ毎日6時間は練習してるミュージシャンの集まりだから、君と僕が言葉で会話するよりもずっと楽に音楽で会話できる。

ファンのお気に入りの曲の中で、あなた自身ライブで演奏し甲斐があるのはどのナンバーでしょうか?

どの曲もライブで演るのは楽しい。どの曲がファンのお気に入りかというのは、国によって全然違うから一概に言えない。この先2年間にわたるワールドツアーを始めて3ヶ月経ったところだが、これまでのように「神を信じてこつこつと」続けるつもりだ。

ツアーで訪れるのが一番楽しみな国は?

どの国もそれぞれ楽しみなことがあるから、この質問に対する答えはない。

あなた自身の音楽フェスティバルを企画できるとしたら、どこで誰を(現存のミュージシャンでも過去の人でも結構です)呼びますか?

シドニーは深夜だし、その質問に答えるのには時間がかかりすぎる。ごめん。

現在のイギリスのメタルシーンの状況についてどう思いますか?

メタルについては全く何も知らないので答えられない。

最近のイギリスおよび海外のバンドで「これはいい!」と思ったものは?

適当なことを答えてればいいんだろうけど、もうずっとイギリスで活動していないので、誰が何をしてるか分からないというのが正直なところだ。

これからバンド活動をしようという人のためのアドバイスは?

自分の楽器をよく学び、できるだけライブで演奏するように。そうすれば今後どんな方向に進もうとも、音楽という友達が側にいてくれる。

パープルは今後どのくらい活動を続ける予定なんでしょうか?

あ〜あ、これまでの質問はまあまあだったのに。

新しいパープルのマテリアルを発表する予定は?

はあ? 最近の情報チェックしてないの???

お忙しいところ、どうもありがとうございました。

いえいえ、 ig

Back to the Q&a index
 に戻る