Questions - you got 'em; answers - we got 'em

第76回: ウィスキー&タバコ、エルヴィス、コメディ・セックス・イベント、スコットランドの声、
頭脳のオルガズムと結束の儀式、BMGそして「93年、生まれた年?」、バラードか否か、
ソウル・ベイビー、無感動だらけ

From: cafka in Poland

ハロー、イアン

ポーランドのファンです。音楽とはあまり関係ない質問です。マッカランのウィスキーがお好みだと聞きましたが、煙草は(もし吸うのなら)どの銘柄をご愛飲か教えて下さい。

ご返答楽しみに待っています。 Chris

 

ハロー、クリス

お便りどうもありがとう。実はポーランドのウォッカも好きなんだけど、確かにマッカランはすごく気に入っている。一番好みなのは Edradour、スコットランドで最小の蒸留酒製造所で作られているウィスキーだ。ピートの香りが強いのは好きじゃない。いつもシングル・モルトばかり飲んでいる訳じゃなく、若い頃のようなガサツな酒の飲み方をすることも多い。

その昔まだ駆け出しの頃に演奏した会場の多くでは飲酒が固く禁止されていて、そこをうまくごまかすコツを古顔のミュージシャン達(今じゃ僕自身がそう呼ばれる立場だな)に教えてもらった。瓶入りのソフトドリンク(コーラが一番いい)に、スコッチなり何なり、お好みの酒をタップリ混ぜて、何気ない顔でそれを携え、ステージに上がるんだ。

僕の知ってる中で捕まった人は1人もいないが、たとえバレたとしても店の規則もしくは地方条例に違反する行為なんて、シングル・モルトを水以外の物で薄めて飲む罪に比べたら屁でもなかっただろう。という訳で手に入る酒なら何でも飲んだし、ベルズというポピュラーなブレンド・ウィスキーの場合が多かった。僕の謙虚な見解ではベルズはなかなかうまくブレンドされた酒で、ジョニー・ウォーカー(強すぎ)やJ&Bおよびティーチャーズ(どちらもただの水)といった他のメジャーブランドよりはるかに旨い。とは言え最近ではテイスティング(何度か参加した)でベルズ、フェイマス・グラウス、デュワーズその他数種のウィスキーを味見させられても、どれがどれだか全然分からなくなってしまった。

仲間と楽しくビールかウィスキーを飲む際に僕が吸うのはダンヒル・インターナショナル。煙草を買うだけの金を持つようになって以来ずっとお気に入りの銘柄だ。現在イギリスでは1箱5ポンド(1200円)以上するが、ポルトガルではその半額以下だ。最近1年ぶりにイギリスに帰って車のタンクを満たし(ウィスキーでじゃなくガソリンで)、レジに行ったついでに煙草も1箱頼んだところ、全部でなんと65ポンド(15600円)も請求され、大ショックを受けた。いやはや、最近のイギリスはとにかく何でも高いところだ。

Cheers, ig


From: Timothy Summers

ハイ、イアン

貴方がその昔エルヴィスに会えることになっていたのに、自分の音楽的ヒーローに実際会うと夢が壊れてしまうのではないかと心配で、結局その機会を自分から回避したと述べていらしたのをどこかで読んだ覚えがあります。

せっかくの機会をみすみす逃したことを、後日になって後悔しませんでしたか? もちろん逃した理由はよく理解できます。僕自身も「バナナズ」のツアーでバックステージに行く機会があったのに、1980年からずっとファンでいるその対象に実際会ったら夢が壊れてしまうのではないかと心配で、結局行きませんでした。友人や家族に本当にそれで良かったのかと後々聞かれましたが、その後「ラプチャー」のイギリスツアーで再度その機会があり、シェフィールドでは息子のルークと共にバックで皆さんにお会いすることができました。幸いパープルのメンバーはみんなとてもフレンドリーかつ親切で、僕の心配はまったく無用なものだったと理解した次第です。

ということで、ミスター・プレスリーに会っておけばよかったなあと思うことはありますか?

Cheers

Tim Summers

 

ハロー、ティム

実にディープないい質問だ。答えはイエス、当時の僕がもっと大人で、自分中心じゃない物の見方ができていさえすればなあと思う。今振り返ってみて、僕が心配していたのはエルヴィスの性格ではなく、当時の僕にとってはもっと重要な問題点だった。

これについて今考えていて、リッチーがパープルを脱退したのは、当時のファンのみんなにとって大変なことだったんだろうなとよく分かる。例えば両親が離婚して、見たこともない他人がいきなり義理の親として家に引っ越してきた時、そいつを最初から信用できる筈はない。

僕がエルヴィスに感じていたのも同じような問題で、ただ第三者は関係していなかったという違いがあるだけだ。軍隊から抜けた後の彼のスタイルは、それまでとあまりにも違うもので、これまで神と思っていたこの人がこんな下らない活動(面白くもない映画や、ラスベガスでのショーにピッタリの音楽)をしているなんて、とても信じらず、多くのファンが彼に裏切られたような気がしたからだ。だから僕は自分のヒーローは彼の最盛期の姿のまま、感傷的な歌を声を震わせて歌うエルヴィスじゃなくて若い頃のエルヴィスとして心に残しておきたいと決めたんだ。

もちろん彼はそれまでとはまったく違ったファン層を惹き付け、世界一のソロスターとなった。その後も時として昔のような素晴らしい演奏をすることもあったが、全般的にはそれまでのような輝きを失ってしまい、有名人としてのステータスや舞台衣装の方が音楽より大きな要素になった。エルヴィスの物真似をする人が今でもたくさんいるが、50年代・60年代に僕たちを熱くさせてくれた本当の彼の姿をまったく反映しないパロディばかりで、止めてくれ!!と叫びたくなる。

とは言ったものの、会って敬意を表そうと思えばできたのに、その機会をみすみす捨てたのは本当に後悔している。エルヴィスファンなら誰でも、一目でも会えたら死んでもいいと思っていただろうし。

Cheers, ig


From: Stefanie Satchell

ディアー・イアン

ちょっと考えさせられることが...

素っ裸で、尻に火のついた新聞紙を挟んで、道を走る男って、いったい何のために?!

うーん...

笑ってるでしょう? 分かるんだから。

 

ハロー、ステファニー

Afterburn の歌詞のことだよね。

Dear Friends の第23回の「コメディ・セックス、オリンピック・セックス」の項でこれに付いては詳しく述べてある。「殺害された17人の侵入盗犯たち」のすぐ後だ。以下はその抜粋。

コメディ・セックス(略称CS)。もう数年も前に考え付いたコンセプトだ。いくつかの例を揚げてみよう。

  • 筒くぐりゲーム (OSにも属す・下記参照)
  • 別々の部屋で
  • ペニス・ヘリコプター(離陸後はOSのカテゴリーに属する)
  • アフターバーナー(初心者の参加には指導が必要)
  • 『今日はダメなの』という理由あれこれ
  • ジェスチャーゲーム
  • 食べ物でエッチ
  • 吐き出さないで... (OS)
  • 68
  • 男装・女装・仮装(ありきたりなものは除く)

副カテゴリー: オリンピック・セックス (略称OS)

  • 立ちション高さ競争
  • 続けて何度もオルガズム (上級レベルではCS に属する)
  • 棒高飛び
  • うっぷんばらし五種競技
  • チンポアスロン
  • 幅跳び・高飛び・三段飛び
  • 障害飛越・障害飛越(場所があれば、CSにも属する)

...とリストは続く。

アフターバーナーのルールは簡単なもの。参加者はそれぞれ裸になり、新聞紙を筒型に丸め、両端はクシャクシャにつぶす。片端はろうそくで言えば芯の部分、もう片端はろうそく本体、さおの部分の役目をするので、しっかり丸めることが大切だ。ちゃんと丸めていなかったおかげでレース中に崩れたりしたら、その走者はその場で失格となる。何度も出場しているプロは、この準備の過程に最大の注意を払う。

さて、準備が出来た走者は、予め決められたコースのスタート地点に立つ。コースに障害物があると更に楽しいが、ゲームの最初から最後まで観客席から全てちゃんと見えることが一番のポイントだ。

まず走者はそれぞれ筒のさおの部分を尻に挟み、筋肉でしっかり掴み込む。これには各選手とも、あらゆるテクニックを駆使するようだ。全員の準備が完了したら、出発係が芯の部分に火を点す。この時点で筒は正式に「バーナー」となる。全員のバーナーがしっかり燃えていることが確認できた上で、走者は一斉にスタートを切り、行けるところまでコースを回る。炎が尻まで届いて熱いからギブアップするか、途中で火が消えて退場になるまで。(火を消さないためにも、ゆっくり走った方が賢い場合もある。)もしくは途中で筒を落としてしまったり、コースから離れてしまった場合も同じく退場だ。これとは別に、各地方のアフターバーナー協会はそれぞれ違った細かいルールを設定している。

コース上の最高距離を回れた人がこの競技の勝者だ。

これまで長い間、いろんな国であらゆる人たちと実に楽しく競技してきたスポーツだ。

何のためにそんな事するかって? 楽しい時間を過ごすためにだと思う。

Cheers, ig


From: Rachel in Glasgow

ディアー・イアン

昨夜グラスゴー公演でのバンドの演奏にすっかり打ちのめされ、今さっきまで何も手につかない状態でした。Black Night が大ヒットしていた当時のグラスゴー公演を観に行って以来、私はパープル(特にイアン・ギラン)の大ファンで、去年は家族の休暇の場所も、ハウス・オブ・ブルースでの公演を観るためにラスベガスに決めたほどです。

さて質問ですが、貴方のその素晴らしい声、自分がその声の持ち主だと気付いたのはいつ頃のことでしょうか。またこれまで長年の間、どうやってそのコンディションを保ってきたのでしょうか。

どうぞこれからも長く歌い続けて下さい。

Rachel in Glasgow.

P.S. もしかしたらその素晴らしい声はスコットランドの血統かも?

 

ハロー、レイチェル

暖かいお言葉をどうもありがとう。今回のツアーのパープルはすごく熱いと僕も思っているので、グラスゴー公演(ベガスも!)楽しんでくれたと聞いてとても嬉しい。

自分が歌手になれると気付いた瞬間というものはなかったと思う。歌うことは息をするのと同じぐらい自然なことで、子供の時からいつも歌っていたから。教会の合唱団でボーイ・ソプラノを担当していたこともある。辞めたのはハレルヤが上手く歌えないからと母には言ったが、本当の理由は牧師がすごく嫌な奴で我慢できなかったからだ。

最初のバンドを結成したのは、若い頃のエルヴィスみたいに映画スターになりたかったから。その後数年かけて歌うだけじゃなくアレンジやハーモニー、作曲その他、それまでは神秘に包まれていた技術の色々を学び、一人前になるために働き色々経験を積む時代を経てやっと、音楽を楽しみながら自分をちゃんと表現できるようになった。

初めて思いっきり歌った "In Rock" が触媒となり、そして "Jesus Christ Superstar" と続き、その後はずっと発見の旅だった。もう一つの重要な転機といえば、5〜6年前にロジャー・グローヴァーがくれたアドバイスだ。バンドのメンバー全員が90年代初期のトラウマの中でかなりコンディションが落ちてしまったと思う。スティーヴが加入して以来、ジョン・ロード、ペイシーとロジャーはすぐにまた元に戻れたものの、僕はどうしても以前のレベルで歌うことができなかった。それをロジャーが解決してくれた。もっとリラックスしろって。それだけの簡単なことだったんだ。一音一音必死になって歌う結果、声に嫌なトゲが出てしまい、昔のような色々な表現が出来なくなってしまっていたのだった。そこでリラックスしてみた。メディテーションと親愛なるロジャーの励ましも助けとなり、また以前のように歌えるようになった次第だ。

80年代初期、扁桃腺手術の前も同じような危機の時期だった。そういった困難な時期から立ち直りつつある時こそ、この声があってよかった、まだ歌えてラッキーだと「気付いた」時点だろう。

そうそう、たぶん君の言う通り、スコットランドの血統は実に重要な要素だろう。

Cheers, ig


From: Thomas Jackson

ディアー・イアン

月曜日のニューカッスル公演、最高でした。

ステージに上がる前にする儀式のようなものはあるのですか?

Thomas Jackson

 

ハロー、トーマス

どうもありがとう。ニューカッスルは故郷イギリスでの久々のコンサートだったから、公演前はちょっと緊張していたところだった。

儀式についての質問だけど、これは実に興味深いトピックだ。これから何か重要な事が始まるという時、周りの会話のテンションが上がるのに気付いただろうか。危険やスリル、そして普段の巡航速度よりもっと高度な心構えを必要とするその他の体験に備えて準備モードに入るのが人間の本能だ。

前座のバンドがもうじき出番だというのはすぐ分かる。ステージに上がる前は廊下のお喋りのボニュームが次第に上がるからだ。パープルの場合もそうで、だから僕は別の楽屋にしてもらい、この聖域はドレッシング・ルームじゃなくてアンドレッシング・ルームと呼んでいる。

僕も昔は演奏の前はすごく緊張していた。これは実によくないことで、何故かというとアドレナリンが早い内に流出してしまい、公演の後半で体力が落ちるからだ。だから今では会場でのメディテーション儀式を常としている。会場入りしたその時点からずっと静かに落ち着いて過ごす。あまり興奮しすぎずに頭は敏捷な状態に保つため、クリプティック(暗号式)クロスワードをすることが多い。(ただし超難解な問題の答えを見つけた時は脳みそがオルガズムに達するけど。)

出番の20分前になると知らせが来るので、ウィスキーを1ショットとアスピリン半錠を飲む。これからすぐ頭の中で爆発するプレッシャーをちょっと抜くためだ。(ウォームアップはせず、いきなりステージに走り上がるから。)それから服を着て、バンドの楽屋でみんなと合流する。ステージに出る瞬間が近づくにつれ、みんなのジョークもレベルアップ。ペイシーはいつもみんなを大笑いさせてくれるし、他の連中もなかなか負けてはいない。そして全員輪になって握手し合い、結束のための秘密の言葉を言い合ってからステージに上がる。

実は公演の日はいつも昼頃胸がドキドキするんだが、これは緊張というよりも神経が刺激された興奮状態だろう。それは1962年の初めてのステージの時と比べて全然弱まってきてはいないけれど、長年の間に儀式を開発したから大丈夫だ。

Cheers, ig


From: Ryan Clare

ハイ、イアン、お元気ですか?

BMGが1993年のライブを再発売したことに不満だということですが、96年に最初に発売された時はどうでもよかったのかというのがみんなの謎です。DVDのインタビューにもちゃんと答えていますよね。

またバンドの他のメンバー、特にスティーヴとドンはこの件についてどういう意見なんでしょうか。パープル史上最悪のこのライブ(しかも今とは全然違うラインナップ!)の発売は、現在のツアーの宣伝になるとソニー側は言っていますが。

もし「僕たちが加入してからのパープルの活動はまったく評価されていないのか?」とガッカリしていたら、そんな事はない、ほとんどのファンは現在のパープルの音楽のファンなのだとどうか伝えて下さい。いつも最高の音楽をありがとう、これから先、まだ何年も何年も聴かせて下さい!!

ところでカナダでの公演の予定は入っていますか? あちこちのラジオ局で7〜8月に「ラプチャー」ツアーの締めくくりで来るらしいと言ってますが。そうそう、カナダのクラシック・ロック局はどこも新作からの曲を流していますよ。

Ryan

 

ハロー、ライアン

お便りと励ましの言葉、どうもありがとう。BMGの件(1993年バーミンガムのライブ)は一体どうしてこんなことになったのか分からない。あるジャーナリストがインタビューで「どう思いますか?」と聞くまで、この再発売のことは全然知らなかったんだ。最終的にBMGがこのCDの販売を中止し回収してくれるという立派な行動で対応してくれ、全てうまく収まってよかったよ。

最初に発売された当時はどうでもよかったのかと「みんなが」知りたがっているとのことだけど、そんなことは全くない。すごく気になったし、実際バンド全員がこのレコーディングの質の悪さにギョッとして、発売を取りやめるよう要請したところ、当時のレーベル社長はすごくいい人で、了解してくれたんだ。その後少し経って彼が退職し、新しい経営になった時点で発売されてしまったが、契約上僕たちには大した権限はなかったからどうしようもなかった。発売が決まった以上は、僕も他のメンバーもインタビューに参加せざるを得なかった。契約で縛られていなかったとしても、プロとしては当然しなくてはいけないことだ。ただ僕のインタビューをよく見れば、全然乗り気で話してないのが分かるはずだ。

他のメンバーが今回の件についてどう感じたかという質問だが、おそらくみんな全然気付いてもいなかったんじゃないかと思う。さっきも書いた通り、僕自身もジャーナリストから聞かなければ全然知らぬままだった。みんないつもこれから先の事を考えるのに忙しくて、バカ音楽業界と同じ道を辿ることは滅多にないし、こんな下らないことで眠れないほど心配するメンバーはいないのでご心配なく。

カナダには近々行く予定だ。ただし「ラプチャー」ツアーはまだ終わりじゃなく、2008年2月まで日程が入っているよ。

オンタリオ州ロンドン (7/26)、ケベック州モントリオール(7/28)、ケベック州ケベック・シティ(7/29)というのが日程だ。

Cheers, ig


From: Nick Dagan Best

モントリオール在住の、昔から貴方を尊敬するファンです! ずっと以前から知りたかった質問があります。

誕生日は1945年8月19日、場所はハウンスローのチズィック産科病院だと聞いてますが、生まれた正確な(もしくはおおよその)時間を是非とも教えていただきたいです。

同じく獅子座の者として、ご多幸を祈りつつ。

Nick Dagan

 

ハロー、ニック

母に電話して聞いたところ、1945年8月19日午後4時きっかりだそうだ。

Cheers, ig


From: Heidi

ハイ、イアン

またツアーが始まったようなので、都市から都市への長い旅の間、暇を持て余さないように質問です。何年も前に長男と "Child In Time" はバラードかどうかについて延々と議論しました。バラードの定義とは何なのか、2人とも違う意見だったのです。最近になって Deep Purple Hub で「パープルのベスト・バラード」というスレを見つけましたが、ここでもよく分からないという人が何人かいました。

貴方ならこの暗闇に光をあててくれるでしょう。またバラードがバラードとして成り立つためのレシピがあれば、それも教えて下さい。こんなバカな質問をまた聞かなくてもいいようになりたいので。(不思議なことに "Sometimes I Feel Like Screaming" は間違いなくバラードだという人がたくさんいるようです。私にはこの2曲の構造はかなり似ているように思えるんですが。)

パルマで「ラプチャー」公演をやったそうですね。すっかり見逃してしまい、ものすごーーーく残念です。また近い内にミュンヘンから3時間以内ぐらいの距離の場所で公演があるように祈ってます。それ以上遠いと行くのは無理なので。

パープルの皆さん共々、ツアー楽しんで下さいね!

Cheers, Heidi

 

ハロー、ハイディ

元々バラードとはスローテンポのラブソングのことだと思っていたけど、ロックの上ではその定義も少し広まってきて、スローの代わりにヘビーでもいいんじゃないかと思う。でもラブソングじゃなければバラードとは呼べないと今でも思っている。

"Child In Time" は冷戦についての曲で、全然バラードではない。

"Screaming" は「僕のベイビーからこんな遠く離れた場所で寂しい」というテーマなので、バラードの要素を含むブルース調のツアーソングとでも言ったところだろうか。

2曲ともドラマチックな変調を含み、聴いてる側のムードも影響されそうだから、ロマンチックな一夜を期待するときのBGM(バラードとはそのための音楽だろう)には適さないと思うよ。

Cheers, ig


From: Marsha Lockom

ディアー・イアン、

今年の4月、Dear Friends 45 に書いていらっしゃった人間の魂の発達についてのコンセプトに大変興味を持ち、みんなでフレンドリーに議論できないかと思って Deep Purple Hub にレビューを投稿しました。お聞きしたかった質問がいくつかあります。

魂にはそれぞれ前世があるとして、それでは魂が子孫を創るのはどの時点で、どのようにしてなのでしょうか。

進化とは自然淘汰の過程であり、それには以下の要素が含まれます:

生存し得るよりも多くの数の生物がこの世に生まれてくる。
その個々が生存のために絶え間なく苦闘しなくてはならない。
その闘いに負けた者は死ぬ。
生き残り、子供を作ることができた者は、その遺伝子データを残す。
魂はいったい何のために苦闘を続けるのか?
その闘いに負けた魂は、その後もう存在しないのか?
それとも魂は他の肉体に再生する(もしくはリサイクルされる)のか?

この点について、是非ともお考えをお聞かせ下さい。

本当に考えさせられる Dear Friends をどうもありがとうございました!

Marsha
Ohio, USA

 

ハロー、マーシャ

どうもありがとう。なるべく簡略に答えるように努力してみる。

魂の生存について。君の質問は前世のある魂が、いつどのようにして子孫を創るのか。

答: 魂は妊娠して子供を産んだりしないけれど、仲間の間で交わされた思想や、他の人達とみんな一緒になって体験した幸福感により、物事の理解や帰属意識、目的意識は高められるはずだ。それは我々みんな分かっていることで、当然のことと思い特に注意を払わない場合が多い。リチャード・ドーキンズがそのいい例で、著書「神という妄想」の中で、彼の目の前にあるこのポイントをすっかり見逃している。

問: 進化とは自然淘汰の過程であり、それは以下の要素を含む。生存し得るよりも多くの数の生物がこの世に生まれてくる。(?) その個々が生存のために絶え間なく苦闘しなくてはならない。その闘いに負けた者は死ぬ。 (ちなみに僕たちみんな死ぬんだし、これは別に難しいことじゃない) 生き残り(死を生き残り?)子供を作ることができた者は、その遺伝子データを残す。

魂はいったい何のために苦闘を続けるのか?

答は2つ。帰属意識と目的意識だ。ここでは肉体の存在を包み込むミーム(この概念を発明してくれた点ではドーキンズを評価する)の外皮が重要だ。(魂にとってミームは、身体にとっての遺伝子のような役割を果たす。)DNAに編み込まれた遺伝子の要素の集まり(お互い貼り合わせられてはいなくても、ミームの外皮という類似した構造に包まれていて、その全体は四重の螺旋と呼べるだろう)を一つの出来事と想像してみれば、生と言うものを駆使する自然の力が見えてくるだろう。少なくとも生のもう一つの次元を垣間みることができるはずだ。我々の肉体的発達が進み、このままでの生存が不可能だと明らかになる(そうしたら変異を起こして進化するか、それとも死ぬしかない)時点まで、この次元は熟成しないだろうけれど。その時期は既に近づいていると僕は思うのだが、これ以上人口を増やすなと、人間に言って聞かせるのはなかなか難しい。子供を産むことは我々の遺伝子に組み込まれてているし、推奨されるからだ。チェーンソーの音を真似るコトドリのように、人間は環境の破壊を予示しながらも、それを防ぐことはまったく出来ずにいる。

少なくとも生存、出来ればその力を伸ばすために肉体が苦闘するのと同じように、魂も生存のために苦闘する。どちらもダーウィンの進化論に沿ったパターンを追っているようだが、魂は分子も染色体も原子も有しない。量子論的には粒子ではなく波動として存在する。

問: その闘いに負けた魂は、その後もう存在しないのか?

答: 魂とは現在の我々が触って感知できるものではない。それでも魂という抽象概念(思想・思考)の存在を疑わないし、それが我々の行動様式に強い影響を与えることも理解している。そして宿借りしている肉体が死んでも魂は死なないことも。だからいつの日か、我々の共同意識が身体から離れて独立した形で存在できるようになる日がくるのは必然だ。そうすれば人間が「困った真実」(上記参照)に直面した時、その解決策を見つける必要もなくなるし。

問: それとも魂は他の肉体に再生する(もしくはリサイクルされる)のか?

答: 上記参照のこと。

Cheers, ig


From: wlander961

ハイ、イアン

4/28のウェンブリー公演、妻と一緒に大いに楽しませてもらいました。19歳の娘と20歳の息子も連れて行きましたが、2人とも生まれてからずっとパープルを聴いて育ったせいか、コンサート最高だと喜んでました。本当にいいショーをありがとう。

このサイトを見ると、本当にあらゆるいろんな事に興味がある人なんだなあと感心します。そこでお聞きしたいのですが、現在のイギリスは無関心人間でいっぱいだという事実についてどう感じますか? こんな最悪な政府なのに、最近の若者はどうして何も言わないのか、どうして反対運動をする連合がないのか、毎日のように我々国民の自由が奪われていくのに(少なくとも僕はそう感じてます)、どうして誰もそれを気にとめようともしないのか? 政府が国民にどんな影響を与えられるのかについての文章を見つけたので、下に添付します。まさに最近のイギリスだと思いませんか?

それは何より、イアン・ギランもパープルも本当に最高、どうもありがとう!! お陰で気も狂わずなんとか毎日幸せに暮らせてます。

Billy.

共同体のメンバーを次から次へとその支配下に抱き込み、都合のいいように教育した政府は、次に共同体そのものに手を伸ばす。一様に厳密な、分かりにくい小条例をいくつも作って社会の表面を覆い、どんな独創的な心の持ち主も、どんなにエネルギッシュな人物も、それを突き破って民衆の上に立つことは不可能にさせてしまう。人間の意志は粉砕こそされないものの、軟弱化され、折り曲げられ、指導される。そんな意志が人間を行動に駆り立てることはまずないのだが、それでもかつ行動を起こさぬよう、常に制限され続ける。意志を破壊せず、ただその存在を妨げるこのような権力は、人民を圧制しないものの、圧縮し、その気力を奪い、情熱を失わせ、感覚を麻痺させる。その結果国民は単に臆病で勤勉な動物の群れと化し、政府が羊飼いの役目を担うことになる。

アレクシス・ド・トクヴィル、1835年 [注1]

 

ハロー、ビリー

いつか風刺に満ちた曲をいくつか書くためのインスピレーションが必要になったとしたら、これこそまさにピッタリだ。どうもありがとう。

cheers, ig

訳者注:
[1] フランスの政治思想家。当時新興の民主主義国家であったアメリカ合衆国を旅して著した『アメリカの民主政治』からの抜粋と思われる。

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