The complete lyrics - all in good time

9. No More Cane On The Brazos

(民謡・編曲:Eyre, Gillan, Mases, Morris)
Ian Gillan のアルバム Naked Thunder より

この民謡の歌詞にはとても英雄的なものがあり、いつも感銘を受ける。歌詞のはっきりした意味を調べようと思ってもなかなか資料が集まらないため、推測で理解しているのみだが、酷い虐待を受けながらも精神は屈服しない勇敢な人々の姿がくっきりと目に浮かぶ。最初に聴いたのはロニー・ドネガンによるバージョンで、その彼に連絡を取って詳しく聞きたかったのだが、メッセージを残しても電話をかけてくれなかった。彼はこの手の曲(原野の哀歌とでも描写しようか)のオーソリティなので、話を聞けなかったのはとても残念だ。

以下の情報を送ってくれた Barron Dowling に感謝...

「20世紀前半にテキサスとルイジアナの刑務所に入っていた レッドベリー(ハディー・レッドベッター)という人物によって書かれたというこの曲は、彼がテキサスはヒューストン郊外の刑務所で鎖に繋がれた囚人達について書いた有名な2曲の一つ。その他にも彼がヒューストンで捕まった後に入れられた刑務所での暮らしについて書いた "Midnight Special" も有名な曲だ。"Cane on the Brazos" は囚人達が野外での作業をしながら唱っていたものを、レッドベリーが釈放後も演奏し続けたものと思われる。

テキサスを流れるブレイゾス河はヒューストンの80キロ程南西にある。その下流に沿って、サトウキビの農作に最適な、湿気が多く実りの多い土壌が拡がっている。黒人の囚人達はこの河沿いに刑務所が経営するいくつかの農場に送りこまれ、鎖に繋がれた状態でサトウキビや綿を刈る作業をさせられた。当時ほんのちょっとした罪で刑務所に送られ、奴隷として就業させられる黒人の数はかなりのものだった。

サトウキビ刈りほど大変な作業は滅多にない。重苦しい夏の熱気の中、余りに数が多くてはらっても仕方のない蚊の大群に囲まれて、囚人達は茂みにヘビがうようよ潜んでいる畑に、数インチの泥に足を突っ込んで立ち、かがんだ格好でナタでサトウキビを刈る。馬に乗った看守達が、逃げようとする者はすぐにも撃てるようにライフルを手にして見張る。この鎖繋ぎの強制労働は60年代まで続いた。その様子はヒューストン西部を通過する高速道路からもよく見えたものだった。刑務所本部とサトウキビ圧搾作業所のある地域はシュガーランドと呼ばれ、現在ではヒュ−ストン郊外の一部だ。刑務所は今でも存在しているが、鎖に繋がれての労働は廃止された。テキサスがまだ旧南部だった時代から受け継がれた中でも最も邪悪な習慣だったと言えるだろう。」

No More Cane On The Brazos

(Eyre, Gillan, Mases, Morris)

There ain't no more cane on the Brazos
They ground it all up in molasses
Captain don't you do me like you done your poor shine
Well they drove that poor Billy 'til he went stone blind

You want to come on the river in 1904
You could find many dead men most every road
If you going on the river in 1910
They was driving the woman like they drive the men

Why don't you rise up you dead men
Help me drive my road

Why don't you rise up you dead men
Help me drive my road

Well there's some in the building
And there's some in the yard
There's some in the graveyard
And there's some going home

Why don't you wake up you people
And lift up your heads
You may get your pardon
But you may end up dead

back to the Wordography index
 に戻る